担持Rh–Sn触媒を用いたアジピン酸ジメチルの水素化による1,6-ヘキサンジオール合成

  • 小島 有喜
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 小谷 慎吾
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 佐野 誠
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 鈴木 俊光
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 三宅 孝典
    関西大学環境都市工学部エネルギー・環境工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Hydrogenation of Dimethyl Adipate to 1,6-Hexanediol on Supported Rh–Sn Catalysts

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抄録

アジピン酸ジメチルの水素化による1,6-ヘキサンジオール合成を,圧力容器を用い300 °C,水素圧9.1 MPaで検討した。触媒には,含浸法で調製した貴金属-スズ二元系触媒を用いた。触媒はXRD,TPR,XPSで分析した。検討した触媒の中ではα-アルミナに担持したRh-Sn触媒が最も高い1,6-ヘキサンジオール収率を与えた。原料のアジピン酸ジメチルと目的生成物の1,6-ヘキサンジオールのエステル交換により生成する6-ヒドロキシヘキシルアジピン酸メチルを中間体とする新しい反応スキームを提案した。スズとロジウムのモル比が触媒性能に大きく影響した。活性点の構造やRh,Snの価数に関する考察を行った。Sn/Rh比が1.0のRh-Sn/α-Al2O3触媒は同一反応条件下では公知の触媒に比べ高い触媒性能を示すことが明らかとなった。

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