酸化カルシウム担持酸化ジルコニウム耐熱性固体酸

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  • High Temperature-tolerant Solid Acid of Zirconia Supported on Calcium Oxide

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ZrアルコキシドをCaO上に析出させ,高温で焼成することにより,新規な固体酸であるCaO担持ZrO2(ZrO2/CaO)を合成した。二度の析出で調製した触媒(ZrO2/ZrO2/CaO)についても実験を行った。調製した触媒を,プロピオン酸エチルとメタノールのエステル交換反応,およびエタノールの分解反応に適用した。ZrO2/CaOのエステル交換反応の活性はプロトン型ゼオライトに比較できるものであった。エタノール分解活性はシリカ-アルミナと同程度であった。ZrO2/CaOでは,ジエチルエーテルの生成は見られず,エチレン生成に高選択性であった。ZrO2/ZrO2/CaOは1373 Kで焼成しても,エタノールの分解反応に活性を示した。一般的な含浸法で調製したZrO2/CaOや共沈法で調製したZrO2–CaOはこの反応にほとんど不活性であった。以上より,酸点の形成は一層あるいは二層のZrO2で被覆したCaOに特異であることが分かった。

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参考文献 (11)*注記

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