新規非水素化脱硫プロセスの開発 — 留出油の酸化脱硫 —

  • 銭 衛華
    東京農工大学大学院共生科学技術研究院

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Novel Nonhydrogenation Desulfurization Process — Oxidative Desulfurization of Distillate —
  • Development of novel nonhydrogenation desulfurization process: oxidative desulfurization of distillate

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説明

クリーン燃料油製造のため新規非水素化脱硫プロセス,特に酸化脱硫プロセスの開発について解説した。軽油やガソリン等の軽質燃料油中の硫黄含有量に対する規制が年々厳しくなり,2005年から燃料油中の硫黄含有量が既に10 ppm以下になっている。近い将来にはさらに低くなることが予想される。一方,硫黄含有量を5 ppmまで低減するには,従来の水素化脱硫プロセスでは限界ではないかと危惧されている。本論文では新規非水素化脱硫プロセスの一つである酸化脱硫について,我々の研究進捗状況を報告するとともに最新の研究の進展や未来への展望等を以下のように解説した。(1)燃料油中の硫黄化合物の酸化反応性,および様々な酸化剤-触媒系での酸化反応・反応機構の紹介。(2)種々の燃料油(灯軽油および減圧軽油)を用いた酸化反応試験結果,および酸化脱硫の有効性の検討。(3)酸化した燃料油からの硫黄酸化物の除去方法についての解説。

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