仙骨部の骨固定用ボルト部に生じた褥瘡の1例

DOI
  • 鵜飼 恭子
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 大東 淳子
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 西藤 由美
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 竹中 秀也
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 加藤 則人
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 岸本 三郎
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 森岡 茂己
    京都府立医科大学大学院医学研究科小児科学
  • 細井 創
    京都府立医科大学大学院医学研究科小児科学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Pressure Ulcer Due to Instrumentation Bolts in the Sacrum

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説明

17歳，男性。13歳時に仙骨部のEwing肉腫を発症し，15歳時に仙腸骨部腫瘍切除術およびinstrumentation(金属ボルト及びプレートによる固定術)を施行された。初診の半年前より腫瘍切除による両坐骨神経麻痺から臥床生活となった。仙骨部の金属ボルトの突出した部位に一致した潰瘍を認め，当科を受診した。ボルトの摘出は難しいと判断し，保存的処置を行うことにした。処置にあたり，金属ボルトが骨盤を支えるプレートに連続していることから感染に対する対策が必要と考えた。連日，当科において処置を行い，可能な限りの除圧を行った。腫瘍死に至るまでの約8ヵ月間，局所に感染を起こすことなく経過した。

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 8 (2), 148-151, 2009

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

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