腸壊死を起こした猫の傍肋骨ヘルニアの1例

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タイトル別名
  • Paracostal Hernia with Intestinal Necrosis in a Cat

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説明

5カ月齢の雑種猫が突然の元気消失と右側胸壁部の腫脹を主訴に来院した。各種検査の結果、外傷性ショックを合併した傍肋骨ヘルニアと診断された。外科的治療を前提に内科的治療を実施したが、翌日になっても一般状態の改善が得られず、消化管ヨード造影検査で消化管の通過障害が確認されたため、外科手術に踏み切った。開腹手術の所見で、右側最後肋骨部で腹膜および腹横筋が断裂し、右側胸壁部の外腹斜筋内側に空腸の一部が脱出していた。ヘルニアを起こした空腸は、捻転により壊死していたため、切除して端々吻合した。また、横隔膜腹側部の破裂も認められ、断裂した腹壁と共にブレードシルク縫合糸で単純結節縫合を行い閉鎖した。術後経過は良好に推移した。

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参考文献 (7)*注記

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