背部に生じたPrimary Cutaneous Follicle Center Lymphoma
書誌事項
- タイトル別名
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- Primary Cutaneous Follicle Center Lymphoma on the Back
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説明
63歳,女性。初診の2年前から背部に結節が生じ,近医にてケロイドと診断されステロイド局注を受け,一度縮小した。2年後,同部位に紅斑,結節が再発したため当科を受診した。初診時,5.0×3.5cmの浸潤性紅斑が背部にみられ,紅斑内に結節を有していた。生検組織にて真皮上層にび慢性リンパ球浸潤と真皮中層に濾胞形成がみられた。免疫染色にて濾胞部は,CD20,Bcl-2が陽性,CD10,Bcl-6が一部陽性であり,CD3,CD5は陰性であった。免疫グロブリン遺伝子H鎖にて再構成がみられた。全身検索にてリンパ節腫脹,他臓器所見はなく,Primary cutaneous follicle center lymphomaと診断した。治療は,皮疹の境界が比較的明瞭で,切除縫縮可能な大きさであったため,外科的切除を施行した。術後約11ヵ月経過するが,再発していない。
収録刊行物
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- 皮膚の科学
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皮膚の科学 6 (4), 357-363, 2007
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680167619200
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- NII論文ID
- 130005404462
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- ISSN
- 18839614
- 13471813
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可