内服PUVA療法が著効した丘疹‐紅皮症の1例

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タイトル別名
  • Papuloerythroderma(Ofuji) Successfly Treated with Oral PUVA Therapy

抄録

67歳男性。平成13年5月頃より下肢にそう痒を伴う皮疹が出現し,近医にてステロイド外用(ベリーストロングクラス)と内服(プレドニン®5mg/日)にて加療されたが全身に拡大して紅皮症状態となった。皮疹は四肢屈側に赤褐色の扁平充実性丘疹が存在し,敷石状に融合していた。前胸部,腹部は局面を形成し,大きな皺の部分に一致して皮疹が欠如していた。<BR>ブロードバンドUVBは無効で,ステロイドの持続的内服が必要な状態であった。平成17年1月入院の上,内服PUVAを施行した。数回照射後より痒みは著しく軽快し,10回程度の照射で皮疹も消失し,ステロイド内服を中止した。20回照射後退院となった。その後,現在に至るまで再燃は認められていない。丘疹-紅皮症に対して内服PUVA療法はきわめて有効な治療法と思われる。

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 6 (6), 595-599, 2007

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680167652224
  • NII論文ID
    130005404596
  • DOI
    10.11340/skinresearch.6.6_595
  • ISSN
    18839614
    13471813
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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