海洋底泥に固定化された酢酸資化メタノジェンを用いた塩環境下での酢酸からの高効率メタン発酵

  • 喜多 晃久
    広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻 科学技術振興機構CREST
  • 小林 公之輔
    広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻
  • 三浦 豊和
    広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻 科学技術振興機構CREST
  • 岡村 好子
    広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻 科学技術振興機構CREST
  • 秋 庸裕
    広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻 科学技術振興機構CREST
  • 松村 幸彦
    広島大学大学院工学研究院エネルギー・環境部門 科学技術振興機構CREST
  • 田島 誉久
    広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻 科学技術振興機構CREST
  • 西尾 尚道
    広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻
  • 中島田 豊
    広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻 科学技術振興機構CREST

書誌事項

タイトル別名
  • High-rate Fermentation of Acetate to Methane under Saline Condition by Aceticlastic Methanogens Immobilized in Marine Sediment

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抄録

海洋底泥を固定化担体および耐塩性酢酸資化性メタン生成菌源として,3 %の塩濃度条件下での固定床型リアクターを用いた酢酸からのメタンの超高速生産を試みた。連続培養試験において,16.2 d−1の希釈率および3 %の塩濃度下で750 mM d−1の最大メタン生産効率が得られた。その際の酢酸除去率は77 %であった。走査型電子顕微鏡による観察の結果,グラニュールの形成およびMethanosaeta様の糸状微生物,Methanosarcina様の球菌が確認された。これらの結果から,海洋底泥は耐塩性メタン発酵の微生物源としてだけではなく,酢酸からの超高速メタン生産を可能とする固定化担体としても優れていることが示唆された。

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