ホルスタイン集団における生涯産乳形質および初産形質に関する遺伝率と遺伝相関の推定

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  • Estimation of Heritabilities and Genetic Correlations for Lifetime Production and First Lactation Traits of Holstein Cows in Japan
  • ホルスタイン シュウダン ニ オケル ショウガイサンニュウケイシツ オヨビ ウイザン ケイシツ ニ カンスル イデンリツ ト イデン ソウカン ノ スイテイ

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抄録

生涯産乳形質に関する遺伝的パラメータの推定および初産形質, 体形形質と長命性との間の遺伝的関連についてEM-REML法を用いた多形質アニマルモデルを使用して分析した. データは, 社団法人北海道酪農検定検査協会に集積された産乳能力検定記録のうち, 1975年から1999年にわたる58,352頭の生涯記録, および社団法人日本ホルスタイン登録協会に集積された体型審査記録および132,096頭からなるそれらの血統記録を使用した. 生涯形質は, 初産分娩後48ヵ月および84ヵ月までの在群期間および生産期間, それらの期間内に生産した総乳量, 総乳脂量, 総無脂固形分量および総乳タンパク質量とした. 初産記録は, 乳量, 乳脂量, 無脂固形分量および乳タンパク質量, および17の体型形質の記録を含む. 生涯産乳形質に関する遺伝率は, 初産分娩後48ヵ月および84ヵ月のいずれの形質においても0.15から0.16の範囲で推定された. 初産および84ヵ月における産乳形質間の遺伝相関係数は, 0.53 (乳量および無脂固形分量) から0.61 (乳脂量) と推定された. 前乳房の付着および乳房の深さは, 初産乳量との間に負の遺伝相関係数 (-0.03および-0.21) が推定されたにもかかわらず, 初産分娩後84ヵ月までの総乳量との間に比較的高い遺伝相関係数 (0.22および0.20) が推定された.

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参考文献 (30)*注記

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