日本における稲発酵粗飼料向け品種の育成

  • 加藤 浩
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所,低コスト稲育種研究チーム

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  • ニホン ニ オケル イネ ハッコウソシリョウ ムケ ヒンシュ ノ イクセイ

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抄録

日本ではコメの生産過剰が40年間続いており問題となっている.一方で,国内産の牛用の粗飼料は不足し増産が必要である.この問題を解決するため政府により稲発酵粗飼料の利用が推進されている.籾と茎葉からなる地上部全体を黄熟期に収穫する.現段階で,16品種の稲発酵粗飼料向け品種が一般に使われている.稲発酵粗飼料向け品種では,一般の食用の品種に比べて可消化養分総量(TDN)収量が3~27%高い.また,耐倒伏性はほとんどの稲発酵粗飼料向け品種で高い.これらの品種は,日本型を基本に,少数のインド型品種を交配することにより育成されている.

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 80 (3), 372-375, 2009

    公益社団法人 日本畜産学会

参考文献 (13)*注記

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