稲発酵粗飼料の給与が乳牛の乳生産,ルーメン発酵,血液性状および採食行動に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Feeding of Whole Crop Rice Silage on Milk Production, Rumen Fermentation, Blood Metabolites and Feeding Behavior of Lactating Cows
  • イネ ハッコウ ソシリョウ ノ キュウヨ ガ ニュウギュウ ノ ニュウセイサン ルーメン ハッコウ ケツエキ セイジョウ オヨビ サイショク コウドウ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

稲発酵粗飼料(RWCS)の泌乳牛への給与が乳生産等に及ぼす影響を検討した.泌乳牛8頭を2組に分け,RWCS(クサホナミ,黄熟期)またはスーダングラス乾草を乾物で34%給与する区をそれぞれRWCS区,SH区とし,3期の反転試験法で飼養試験を行った.DMI, 乳量,乳成分は両区間で差は認められなかった.ルーメン内容液の総VFA濃度は区間差がなかったが,RWCS区はSH区に比べプロピオン酸のモル比率が低く,アンモニア態窒素濃度が高く,総遊離アミノ酸濃度が高い傾向を示した.血漿のグルコース濃度は区間差がなかったが,尿素態窒素濃度はRWCS区の方が高く,総遊離必須アミノ酸濃度はRWCS区の方が低かった.咀嚼時間等に両区間の有意差は認められなかった.以上より,RWCS区においてアンモニア態窒素濃度が高かったことから易利用性エネルギーの不足によるルーメン微生物タンパク質合成の低下が推察され,これは籾の低消化性が原因と考えられた.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (25)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ