北海道の基幹牧草であるチモシー(Phleum pratense L.)の可溶性炭水化物含量および糖組成の変動に及ぼす要因

書誌事項

タイトル別名
  • Factors Affecting Water Soluble Carbohydrates Content and Sugar Composition of Timothy (Phleum pratense L.), the Leading Grass Species in Hokkaido
  • ホッカイドウ ノ キカン ボクソウ デ アル チモシー Phleum pratense L ノ カヨウセイ タンスイカブツ ガンリョウ オヨビ トウ ソセイ ノ ヘンドウ ニ オヨボス ヨウイン

この論文をさがす

抄録

北海道の基幹草種であるチモシーを対象に,地域,生育ステージ,刈取り時刻および品種などの要因を設定し,可溶性炭水化物(WSC)含量および糖組成に及ぼす影響を調べた.地域において,1番草のWSC含量は最大2.67%(乾物中),2番草では2.37%の差があった.生育ステージでは,6月30日(出穂期)にWSC含量がピークに達した.しかし,グルコース,フルクトースおよびスクロース含量は増加しなかった.刈取り時刻では,7時からWSC含量が増加し始め,17時に最大値に達し,その差は3.00%(乾物中)になった.グルコースおよびフルクトース含量は13時に最大値に達した.品種では,1番草はクンプウ(極早生)とノサップ(早生),2番草はノサップがそれぞれWSC,グルコースおよびフルクトース含量が高かった.ただし,グルコースおよびフルクトース含量の増加はわずかであった.以上の結果から,チモシーのWSC含量と糖組成は,地域,生育ステージ,刈取り時刻および品種などの要因により著しく変動することが明らかになった.

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 77 (4), 495-500, 2006

    公益社団法人 日本畜産学会

被引用文献 (4)*注記

もっと見る

参考文献 (23)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ