書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Feeding Whole Crop Rice Silage during the Later Fattening Stage on Growth, Blood Profiles and Carcass Traits of Japanese Black Steers
- クロゲワシュ ノ ヒイク コウキ ニ オケル イネ ホール クロップ サイレージ キュウヨ ガ ゾウタイ ケツエキ セイジョウ オヨビ エダニク セイジョウ ニ オヨボス エイキョウ
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抄録
肥育後期の黒毛和種去勢牛へのイネホールクロップサイレージ(イネWCS,黄熟期および黄熟後期収穫)給与が,増体,血液性状および枝肉性状に及ぼす影響を検討した.18ヵ月齢まで乾草と配合飼料を給与したのち,稲ワラと配合飼料(稲ワラ区,n=4),イネWCSと配合飼料(イネWCS区,n=4),イネWCSと配合飼料,米ヌカ,粉砕玄米(イネWCS・米区,n=3)を給与する3区に分け,9~11ヵ月間肥育し,28~30ヵ月齢で屠畜した.1日当たりの粗飼料摂取量(原物)は,稲ワラが稲ワラ区で0.73kg, イネWCSはイネWCS区で6.23kg, イネWCS・米区で6.95kg, 濃厚飼料摂取量は稲ワラ区が6.93kg, イネWCS区が6.15kg, イネWCS・米区が5.72kgであった.日増体量は稲ワラ区が0.52kg, イネWCS区が0.60kg, イネWCS・米区が0.61kgであった.血漿中レチノール濃度は稲ワラ区では72μg/dLから8ヵ月後には19μg/dLへと低下したのに対して,イネWCS区およびイネWCS・米区では50~65μg/dLの値を維持した.同一種雄牛の供試牛(n=9)での枝肉格付は,肉質等級で稲ワラ区が全頭(n=3)4等級に対して,イネWCS区が3等級2頭,5等級2頭,イネWCS・米区が4等級2頭と,イネWCSを給与した区はややばらつく程度で,脂肪の色(BFSナンバー)も各区とも差はなかった.イネWCS区とイネWCS・米区の比較では,腎臓脂肪の脂肪酸組成に差が見られたが,皮下脂肪および脂肪等級に差はなく,また,増体および枝肉性状に差は認められなかった.以上からイネWCSは肥育後期の粗飼料として給与可能と考えられた.
収録刊行物
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- 日本畜産学会報
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日本畜産学会報 78 (2), 201-208, 2007
公益社団法人 日本畜産学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680170334336
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- NII論文ID
- 10025839859
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- NII書誌ID
- AN00195188
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- ISSN
- 18808255
- 00215309
- 1346907X
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- NDL書誌ID
- 8836238
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可