長野県内のトルコギキョウに発生しているウイルス病の発生実態

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タイトル別名
  • Survey of Virus Diseases on Russell Prairie Gentian, <i>Eustoma grandiflorum</i> (Raf.) Shinn. in Nagano Prefecture
  • ナガノ ケンナイ ノ トルコギキョウ ニ ハッセイシテイル ウイルスビョウ ノ ハッセイ ジッタイ

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抄録

近年, 長野県内のトルコギキョウ栽培地帯においてウイルス病の発生が問題となっている。1990~1992年にはキュウリモザイクウイルス (CMV) およびソラマメウイルトウイルス (BBWV) などアブラムシ媒介性ウイルスが主要なウイルスであったのに対し, 2001~2005年にかけて県内16市町村を対象に行った実態調査の結果, 2005年の段階でCMV (8.6%), BBWV (5.7%) に加え, トマト黄化えそウイルス (TSWV) (8.6%), インパチェンスネクロティックスポットウイルス (INSV) (42.9%), アイリスイエロースポットウイルス (IYSV) (17.1%) および土壌伝染性のトルコギキョウえそ萎縮ウイルス (LiNSV: 仮称) (17.1%) が被害株から検出された。以上の結果から, 2000年以降, 長野県内のトルコギキョウにおいては, アザミウマ媒介性のINSVおよびIYSVや土壌伝染性のLiNSVが主要な病原ウイルスであることが明らかとなった。なお, 長野県では静岡県や佐賀県で発生しているトマトブッシースタントウイルス (TBSV) は検出されなかった。

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参考文献 (16)*注記

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