書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of stroking pregnant heifers on the kicking behavior and physiological response at milking of primiparous cows
- ニンシン ミケイサンギュウ エ ノ アイブ ショチ ガ ショサンジ ノ サクニュウ チュウ ケリ コウドウ ト セイリテキ ハンノウ ニ オヨボス エイキョウ
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抄録
妊娠未経産牛に対する愛撫処置が,分娩後初産牛の蹴り行動に及ぼす影響について検討した.処置群として以下の3群を設定した : 乳房群(乳房への接触処置,10頭),頸群(頸への愛撫処置,9頭),対照群(無処置,9頭).処置は,分娩予定日30~28週前(群分け時)から分娩直前まで週1回,10分間行った.分娩直後,パーラー搾乳牛群移動直後,分娩後30, 60および90日に,搾乳中の蹴り行動,搾乳に伴う心拍数の増加量,および逃走距離を調べた.逃走距離は群分け時および分娩予定2週前にも調べた.また分娩直後およびパーラー群へ移動直後には,搾乳前後における血漿中コルチゾール濃度の変化を測定した.乳房群の搾乳中の蹴り回数は,分娩直後,分娩後30, 60および90日目において,対照群に比べて有意に少なかった(各々P < 0.05).また頸群の搾乳中蹴り回数は,分娩後30日までは対照群と差がないが,分娩後60日以降は乳房群と同程度まで減少した.搾乳にともなう心拍数の増加量は,乳房群において全般に他の2群より少ない傾向がみられた.血漿中コルチゾール濃度は,分娩直後およびパーラー搾乳牛群移動直後とも,搾乳前に対して搾乳後に増加したが,変化の程度に対する愛撫処置の効果は明瞭ではなかった.愛撫処置を実施した2群の逃走距離は,試験期間の進行にともない,群分け時より短くなり,頸群においてその傾向はより顕著であった.以上の結果から,受胎確認後から分娩までにおける定期的な乳房への接触馴致は,初産分娩後の搾乳時におけるストレスを軽減するとともに蹴り行動を大いに抑制することが示された.また頸への愛撫処置によりヒトとウシとの親和関係がよく改善され,頸群の搾乳中の蹴り行動の減少は乳房群よりゆっくりであるが,分娩後60日ごろには乳房群と同程度まで抑制されることが示唆された.
収録刊行物
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- 日本畜産学会報
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日本畜産学会報 82 (2), 155-162, 2011
公益社団法人 日本畜産学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680172144512
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- NII論文ID
- 10029741671
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- NII書誌ID
- AN00195188
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- ISSN
- 18808255
- 00215309
- 1346907X
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- NDL書誌ID
- 11133299
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可