酪農家における牛個体識別情報と無登録牛情報にもとづく繁殖成績の利用に関する検討

書誌事項

タイトル別名
  • ラクノウカ ニ オケル ギュウ コタイ シキベツ ジョウホウ ト ムトウロクギュウ ジョウホウ ニ モトズク ハンショク セイセキ ノ リヨウ ニ カンスル ケントウ

この論文をさがす

抄録

酪農家の経営改善をはかるため,牛個体識別情報と無登録牛の情報を組み合わせることにより,個別酪農家または普及指導センター,家畜保健衛生所,農協等関係機関が牛群の繁殖成績を分析する手法について検討した.石川県南部家畜保健衛生所管内酪農家4戸における繁殖成績を,家畜改良センターの個体識別情報検索サービスと家畜保健衛生所の無登録牛情報から抽出した.その繁殖成績を用いて,個体識別情報のみが得られた場合と個体識別情報と無登録牛情報の両方が得られた場合とを比較し,繁殖成績に及ぼす無登録牛情報を用いることのメリットを調べた.無登録牛が出生牛の10%を越える酪農家では個体識別情報のみに比べて無登録牛をあわせた全頭情報を利用した場合,平均産子数,産次数が大きくなった.無登録牛が約15%の酪農家では全頭情報を利用した場合,初産日齢と分娩間隔が小さくなった.家畜改良センターから入手できるMicrosoft社Excel形式の繋養牛の異動一覧と同じ形式で作成した無登録牛情報から繁殖成績を分析できる新しいプログラムとその応用の可能性を示した.

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ