ELISA法によるコムギおよびオオムギに発生する4種菌媒介性ウイルスの血清学的診断法の開発

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タイトル別名
  • Development of Serological Diagnosis by ELISA for Specific Detection of Four Soil-borne Viruses in Wheat (<i>Triticum aestivum</i>) and Barley (<i>Hordeum vulgare</i>)
  • ELISAホウ ニ ヨル コムギ オヨビ オオムギ ニ ハッセイ スル 4 タネキン バイカイセイ ウイルス ノ ケッセイガクテキ シンダンホウ ノ カイハツ

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抄録

コムギおよびオオムギに発生する4種菌媒介性ウイルス (WYMV, SBWMV, BaYMVおよびBaMMV) を特異的に検出するためのELISA法を開発した。まず,これら4種のウイルスに対する1次抗体 (IgG) の至適濃度および2次抗体 (酵素標識抗体) の至適希釈倍率を検討したところ,1次抗体としてのIgGの至適濃度は0.25-1.0μg/ml,1次抗体としての酵素標識抗体の至適希釈倍率は1,600-5,000倍であった。また,これらの条件での病葉内のウイルスの検出感度は,コムギではSBWMVは5,000倍まで,WYMVが1,000倍まで陽性反応を確認できた。また,オオムギではSBWMVが5,000倍まで,BaYMVが1,000倍まで,BaMMVが500倍まで陽性反応を確認でき,コムギとオオムギで共に高感度にこれらウイルスを検出することが可能であった。さらに,本法を用いて7種類のコムギ品種および8種類のオオムギ品種から各ウイルスの検出を試みた。その結果,それぞれの品種で特異的にウイルスを検出可能であり,混合感染の場合であってもそれぞれのウイルスを特異的に検出することが可能であった。

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参考文献 (14)*注記

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