ピクリン酸紙・吸光光度法による食品中のシアンの定量

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  • Quantitative Determination of Cyanide in Foods by Spectrophotometry using Picric Acid Test Strips

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説明

ピクリン酸紙を用いて吸光光度法によるシアンの定量法を検討した。ピクリン酸とシアンの反応により生成する赤色物質を50%エタノールで溶出し、吸光光度法(500nm)によりシアンを定量した。赤色物質の生成はシアン濃度に比例しており、検量線はCNとして1-15μgの範囲で良好な直線性が得られた。種々の食品にCNとして0.5μg/g又は5.0μg/g添加して得られた回収率は、それぞれ68.3-98.4%および73.1-99.7%であった。試料における検出限界はCNとして0.5-1μgであった。生あんの原料豆において、本法及び従来法による分析値はほぼ一致した。本法は簡便かつ実用的であり有用な分析法であると考えられた。

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