二次救急外来の成人患者の電話トリアージで看護師が感じる困難と対処および影響要因

書誌事項

タイトル別名
  • Difficulties, coping strategies, and influencing factors recognized by nurses for adult patient telephone triage in the secondary emergency department
  • ニジ キュウキュウ ガイライ ノ セイジン カンジャ ノ デンワ トリアージ デ カンゴシ ガ カンジル コンナン ト タイショ オヨビ エイキョウ ヨウイン

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説明

研究目的:二次救急外来の成人患者電話トリアージで看護師が感じる困難と対処および影響要因を明らかにするとした。 方法:二次救急外来で電話相談を担当した15名の看護師に対して、半構成的面接を行い、内容分析を行った。 結果:困難は【看護師が患者の主訴を引き出すことが難しい】【精神疾患があると不安で症状を引き出すことができない】等の9カテゴリーであった。対処は【患者から症状を引き出せないときは、症状を具体的に聞く】【精神疾患がある場合は精神的安定を図る】等の9カテゴリーであった。影響要因である阻害要因は【救急外来が忙しいと話を引き出すことができない】等の4カテゴリーであった。それに対し、促進要因の内容は【救急外来の看護師を増員することや電話専任看護師を配置する】【患者の状態や情報を即座に把握できるシステムをつくる】等の5カテゴリーであった。 考察:電話トリアージでは、症状を引き出すことが難しく困難と感じ、精神疾患患者に対しては、症状の引き出し方に難渋を示していた。対処として、患者から症状を引き出せず困った時は、一番困っている症状を聞くなど具体的に症状を引き出す必要がある。精神疾患がある患者の電話では、話を聞いたり、 精神疾患が考えられる不安には内服状況を確認することで精神的な安定を図る必要がある。トリアージを難しくする阻害要因とトリアージをしやすくする促進要因からなる影響要因の内容から、救急外来の看護師増員や電話専任看護師を配置する必要性が示唆された。

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