胸部X線読影における先天性所見の検討

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タイトル別名
  • Examination of Congenital Findings on Chest X-ray Interpretation

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説明

要 旨   目的:胸部X線読影における先天性所見の発生率を調査すること。   デザイン:横断研究。対象:健康診断を目的に当施設を受診した152,815名。   方法と結果:奇静脈葉は74例(男性48例(0.050%),女性26例(0.046%),19~ 71歳)に認められた。右側大動脈弓は89例(男性57例(0.059%),女性32例(0.057%),18~ 82歳)に認められた。内臓逆位は37例(男性14例(0.014%),女性23例(0.041%),18~ 78歳)に認められた。   結論:健診における胸部X線読影時にたまに見られる先天性所見である奇静脈葉,右側大動脈弓の症例を提示した。これらは,ほぼ2,000人に1人の頻度であるが,各々肺嚢胞や縦隔腫瘍に誤認されることがあり,注意が必要である。

収録刊行物

  • 総合健診

    総合健診 36 (3), 317-320, 2009

    一般社団法人 日本総合健診医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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