フィジカルアセスメント能力を向上させるシミュレーション学習の効果 : 準実験研究による分析

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  • フィジカルアセスメント能力を向上させるシミュレーション学習の効果
  • フィジカルアセスメント ノウリョク オ コウジョウ サセル シミュレーション ガクシュウ ノ コウカ : ジュンジッケン ケンキュウ ニ ヨル ブンセキ
  • 準実験研究による分析

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【目的】本研究は、シミュレーション学習がフィジカルアセスメント能力を向上させる有効な学習方法であるか検討することを目的とする。 【方法】臨床経験年数が2年目の看護師11名を対象とし、無作為に実験群5名、対照群6名に分類した。シミュレーション学習は合計4回の介入プログラムとし、急性心不全患者をフィジカルアセスメントするシナリオで、高機能シミュレータを用いた。フィジカルアセスメント能力はデータ収集開始時と終了時にOSCEで評価し、その結果を分析した。 【結果】実験群は開始時OSCEで30.7±5.2%、終了時74.9±7.5%と有意に得点率は向上したが(p<.01)、対照群は開始時26.5±12.1%、終了時22.0±7.6%と有意な変化はなかった。実験群はシミュレーションにおける振り返りで学習効果を実感していた。さらに、反復した学習によって、複合的なアセスメントができるようになり、そのアセスメントから事例へのケア項目が確実に実施できるようになっていた。 【考察】実験群の学習効果は、シミュレーション学習を反復したことによって得られ、知識や技術を臨床現場での経験と統合させることにもつながり、フィジカルアセスメント能力の向上に寄与していた。 【結論】本研究において実施したシミュレーション学習は、フィジカルアセスメント能力の向上に有効な学習方法であることが示唆された。

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