家族間における延命治療についての話し合いに影響する要因

書誌事項

タイトル別名
  • 家族間における延命治療についての話し合いに影響する要因 : 大学生の意識に焦点をあてて
  • カゾク カン ニ オケル エンメイ チリョウ ニ ツイテ ノ ハナシアイ ニ エイキョウ スル ヨウイン : ダイガクセイ ノ イシキ ニ ショウテン オ アテテ
  • 大学生の意識に焦点をあてて

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説明

死はいつ訪れるかわからないため、できるだけ早い段階で家族間において延命治療について話し合い、互いの意向を知っておくことで延命治療に対する決定に役立つと報告されている。本研究目的は、大学生を対象とし家族間における延命治療について話し合うことに影響する要因を明らかにし、話し合いの促進要因を検討することである。方法は、近畿圏内3カ所の大学の学生980名に対して質問紙法により実施した。質問紙の内容は、属性、日常生活における経験、生命に関する教育の内容、受講時期、死生観、家族機能とした。結果、528名の有効回答を得た。そのうち、家族間における延命治療についての話し合いあり205名、話し合いなし323名であり、家族間における延命治療の影響要因は「専攻領域」「同居家族の有無」「親族が延命治療を受けた経験」「家族以外の人と死について話し合った経験」「死からの回避」「死への関心」「家族凝集性」であった。影響要因であった死生観と生命に関する教育内容の関連をみた結果、「死からの回避」と「生命の尊重の教育」、「死への関心」と「終末期医療の教育」などに有意な関連がみられた。つまり、話し合いを促進するためにはこれらの教育を大学教育の中に積極的に取り入れていく必要があることが示唆された。

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被引用文献 (1)*注記

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