書誌事項
- タイトル別名
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- Results of Serum <i>Helicobacter pylori</i> (HP) Antibody Tests Using the Chemiluminescent Enzyme Immunoassay (CLEIA) Method or Latex Agglutination (LA) Method and Relation of the ABC Classification to the Test Results
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説明
【目的】血清Helicobacter pylori(HP)抗体検査において、測定法の違い(CLEIA法とLA法)により検出結果にどう違いが出るか検討した。また、得られた結果によりABC分類(胃がんリスク判定)にどのような影響があるかを検討の目的とした。<br>【対象】2016年8月より、当施設でHP抗体検査・ペプシノゲン(PG)検査を実施した受診者を対象とした。対象受診者は人間ドック・健康診断受診者合わせて199例である。<br>【方法】CLEIA法による検査は、SphereLight Wakoを用いた。専用試薬である「スフィアライトH.ピロリ抗体・J,ペプシノゲンI・II」を使用した。LA法による検査は、外注先にて「LZテスト‘栄研’H.ピロリ抗体」を使用した。それぞれのHP抗体陽性率と、得られた結果によるABC分類判定について比較・検討した(HP抗体検査cut off値:CLEIA法 4単位/mL、LA法 10U/mL)。<br>【結果】HP抗体検査結果は、CLEIA法では199例中27例(13.6%)が陽性であった。LA法では、15例(7.5%)が陽性であった。両方法とも陽性となったのは、13例(6.5%)であった。HP抗体検査結果が、不一致となったのは16例あった。16例中、CLEIA 法のみ陽性は14例、LA法のみ陽性は2例であった。ABC分類判定の一致率は、92.0%であった。<br>【考察】HP抗体検査において、LA法に比べCLEIA法の陽性率が高くなった。原因は、(1)cut off値の相違、(2)検出感度の違い、(3)試薬中抗原株の違いが考えられる。胃がんリスク判定検査としてのABC分類では、偽陰性を低減するかが重要である。今回の結果より、検出率がより高かったCLEIA法の有用性が示唆された。<br>
収録刊行物
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- 総合健診
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総合健診 44 (6), 825-831, 2017
一般社団法人 日本総合健診医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680175611136
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- NII論文ID
- 130006407794
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- ISSN
- 18844103
- 13470086
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可