メタボリック・シンドローム健診データにおける自己組織化マップ(SOM)による判別能の検討

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タイトル別名
  • Verification of Distinction Ability by Self Organizing Maps (SOM) about Metabolic Syndrome Data in Health Evaluation and Promotion

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説明

メタボリックシンドローム(MS)の診断基準において,脂質,血圧,血糖項目においては基準値を少し超えているだけの軽微な症例では「正常」と「異常」との判別ラインが不鮮明であるため,注意深い観察が必要であると考えられる。<br> 我々は未病の概念を導入して,この問題解決の手順を考案した。<br> すなわち,MS 項目の各受診者分布度数の観察から,データを「正常」「未病域」および「危険域」の3 段階に数値処理し,自己組織化マップ(SOM)に適用してMS スコアを視覚化するツールを作成した。<br> 本法と従来の診断方式によるMS 判定成績を健診データにおいて対比した結果,本法による判別能の妥当性が示された。<br> さらに本法では,MS 要素間のクラスターとの位置関係をSOM 平面マップ上で視覚的に把握できるため,保健指導への応用が期待される。

収録刊行物

  • 総合健診

    総合健診 37 (3), 389-397, 2010

    一般社団法人 日本総合健診医学会

参考文献 (5)*注記

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