雁行褶曲をともなう非構造性断層伝播褶曲の形成機構

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タイトル別名
  • Formation mechanism of nontectonic fault-propagation fold including echelon fold in Horomoe landslide, Hokkaido
  • ガンコウシュウキョク オ トモナウ ヒコウゾウセイ ダンソウ デンパシュウキョク ノ ケイセイ キコウ

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抄録

<p> 北海道目梨郡羅臼町幌萌地区で, 初生の層すべりにともない地すべり末端に発生した隆起体は, 水平な冠部とその前後にヒンジを持つ非対称箱型褶曲で, 隆起体内部に左雁行褶曲が発達する特異なものであった。地層構造の解析とバランス断面法により, 1) 隆起の形成機構, 2) 雁行褶曲形成機構, 3) 地すべり移動方向と褶曲の関係を明らかにした。この隆起体は, 流れ盤の平行層理に形成されたフラット‐ランプ構造にともなう非構造性の断層伝播褶曲である。フラット‐ランプ境界が, 同一層準を南に向かって階段状に深くなるので, 層理面の走向に平行な軸を持った雁行褶曲が形成された。これらの褶曲の構造が地すべりの移動方向を決定した。</p>

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