平成23年台風第6号により高知県東部奈半利川流域において発生した小島地区深層崩壊発生場とその周辺の地形,地質的特徴

  • 小野 尚哉
    国際航業株式会社
  • 江藤 史哉
    国際航業株式会社
  • 島田 徹
    国際航業株式会社
  • 笹原 克夫
    高知大学
  • 桜井 亘
    国土交通省四国地方整備局四国山地砂防事務所 現国土交通省近畿地方整備局紀伊山地砂防事務所
  • 鷲尾 洋一
    国土交通省四国地方整備局四国山地砂防事務所 現国土交通省四国地方整備局河川部河川計画課

書誌事項

タイトル別名
  • Geomorphological and geological features of the Kojima deep-seated landslide caused by Typhoon no.6(Rambia)in 2011, eastern part of Kochi Prefecture
  • ヘイセイ 23ネン タイフウ ダイ6ゴウ ニ ヨリ コウチケン トウブナハンリガワ リュウイキ ニ オイテ ハッセイ シタ コジマ チク シンソウ ホウカイ ハッセイジョウ ト ソノ シュウヘン ノ チケイ,チシツテキ トクチョウ

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抄録

平成23年台風第6号に伴う豪雨によって発生した深層崩壊について,その発生場の地形・地質的特徴を整理し考察を行った。まず深層崩壊発生箇所とその周辺の微地形について,航空レーザ測量データを基に地形判読を行い抽出した。この地形判読を行った範囲に対して地表踏査を実施し,地形・地質と変状を記載した。その結果,小島地区の深層崩壊は,山頂緩斜面下方の岩盤クリープ地形が分布し侵食前線が位置するエリアで生じており,付近には褶曲や断層などの劣化帯が分布していることが判った。また,付加帯である四万十南帯の砂岩泥岩互層が分布する小島地区とその周辺においては,深層崩壊跡地などの大規模斜面変動地形が広く,かつ数多く確認され,層理面構造が流れ盤となっていないものの,節理等の亀裂系の発達等により岩盤の緩みが進行した範囲で生じていることが判った。

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被引用文献 (1)*注記

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