Effects of habitat fragmentation on seed set in Persicaria japonica populations

Bibliographic Information

Other Title
  • シロバナサクラタデの種子生産に対するヨシ原の分断化の影響
  • シロバナサクラタデ ノ シュシ セイサン ニ タイスル ヨシハラ ノ ブンダン

Search this article

Description

ヨシ原の分断化がそこを生育場所とする植物の繁殖成功に与える影響を明らかにするために,霞ヶ浦湖岸のヨシ原に生育する二型花柱性植物であるシロバナサクラタデの25個体群を対象として,個体群の特性(生育場所となるヨシ原の面積,個体数,花型の偏り)と種子生産を2年間にわたって調べた.個体群により生育場所のヨシ原の面積(120〜17,935m^2)やクローン数(1〜53クローン),花型の偏り(0〜1)などが大きく異なり,種子生産は個体群間で有意に異なっていた.どの個体群でもシロバナサクラタデへの昆虫の訪花は頻繁に観察されたが,クローン数が少ない個体群や花型が著しく偏った個体群では結実率が顕著に制限されていることが示された.また結実率が低かった4個体群のうち3個体群で,和合性のある花粉を人工的に添加する処理による結実率の有意な向上がみられ,花粉の供給不足が種子生産を制限していることが示された.シロバナサクラタデなど,ヨシ原に依存して生育する植物の保全のためには,多くの個体が生育できるような,空間的に連続した大きなヨシ原を維持する必要があることが示唆された.

Journal

Citations (2)*help

See more

References(24)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top