Record of Five New Host Species for the Glochidia of the Freshwater Unionid Mussel <i>Cristaria tenuis</i>

Bibliographic Information

Other Title
  • ドブガイモドキ幼生の宿主となる 5魚種の新記録
  • Record of Five New Host Species for the Glochidia of the Freshwater Unionid Mussel Cristaria tenuis

Search this article

Description

石垣島産ドブガイモドキについて,幼生の宿主として機能する魚種を探索した。現場で採集した幼生の寄生を受けている可能性のある3魚種(ギンブナ,グッピー,ティラピア類)と,飼育下で放出された幼生を人為的に寄生させた9魚種(オイカワ,シマドジョウ類,リーストラスボラ,ゴールデンバルブ,メダカ類,キノボリウオ,スリースポットグラミィ,ムーンライトグラミィ,ヒナハゼ)を実験水槽内で継続飼育して,魚体から離脱してきた幼生を観察,計数した。その結果,オイカワ,シマドジョウ類,メダカ類,グッピー,キノボリウオ,スリースポットグラミィ,ヒナハゼの7魚種より,変態を完了させた稚貝が出現した。全離脱数に占める稚貝の出現率は魚種によって差があり,ヒナハゼ,グッピー,キノボリウオで特に高かった。<br>すでに報告のあるメダカ類とグッピーを除く5魚種が,本研究で新たに宿主となりうることが判明した。石垣島では外来種のグッピーが宿主として機能することが示唆されるが,それに加えて在来魚種であるヒナハゼも宿主として機能する可能性がある。さらに,日本国内には生息しないキノボリウオ亜目魚類との宿主適合性が初めて認められた。これらは空気呼吸や種によっては陸上移動の能力を持つため,湿地域や陸域を介して幼生の分散を担う可能性がある。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top