地域における高齢者と子どもの世代間交流観察スケールの開発 : CIOS-E,CIOS-Cの信頼性と妥当性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Development of the Community Intergenerational Observation Scale for Elders (CIOS-E) and Children (CIOS-C) and Test of Their Reliability and Validity
  • チイキ ニ オケル コウレイシャ ト コドモ ノ セダイ カン コウリュウ カンサツ スケール ノ カイハツ : CIOS-E, CIOS-C ノ シンライセイ ト ダトウセイ ノ ケントウ

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説明

目的:地域の高齢者と子どもの世代間交流における両者の相互作用を観察する地域世代間交流観察スケール:Community Intergenerational Observation Scale for Elders (CIOS-E) and Children (CIOS-C)を開発し,信頼性と妥当性を検証する.方法:第1段階で作成したCIOS原案(CIOS-E27項目,CIOS-C26項目)を用い,第2段階では6か所のプログラム参加高齢者113人,子ども130人を観察し,暫定版CIOS(CIOS-E18項目,CIOS-C16項目)を作成した.第3段階では17か所のプログラム参加高齢者174人,子ども175人を対象に暫定版CIOSならびに子どもは社会的スキル尺度を併用した観察と,両世代の交流の自己評価と満足度,高齢者の世代性関心,SF-8の自記式質問紙調査を行った.結果:CIOS-Eは【包容】【伝承】【育成】の3因子構造を有し,集団間で測定不変性が採択された(p=0.078).CIOS-Cは【継承】【尊重】の2因子構造を有し,集団間で測定不変性が採択された(p=0.392).両尺度ともCronbach α=0.79〜0.81,観察者間一致率はκ=0.73〜0.88であった.結論:CIOS-EとCIOS-Cは地域の高齢者と子どもの世代間交流における相互作用を観察する尺度として信頼性と妥当性が示唆された.

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