沖縄県産フタツアナスカシカシパンから得られたハナゴウナ科カシパンヤドリニナ属(新称)の1新種

書誌事項

タイトル別名
  • A New Species of <i>Hypermastus</i> (Prosobranchia: Eulimidae) Associated with <i>Echinodiscus tenuissimus</i> (Echinoidea: Astriclypeidae) from off Okinawa, Japan
  • A new species of Hypermastus (Prosobranchia: Eulimidae) associated with Echinodiscus tenuissimus (Echinoidea: Astriclypeidae) from off Okinawa, Japan

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説明

沖縄県大浦湾の砂底から採集されたフタツアナスカシカシパンEchinodiscus tenuissimusの腹面に見出されたハナゴウナ類をHypermastus ryukyuensis n. sp.フタツアナスカシカシパンヤドリニナ(新称)として記載した。カシパンヤドリニナ属には30種が知られており,フタツアナスカシカシパンヤドリニナはインド西太平洋から報告されたH. tenuissimaeH. serratusH. auritaeに外形が似る。しかし,それらとは胎殻が約2.5層で微突起状に突出し,後成殻から急激に幅が増大する点,螺層の側面がほぼ直線状である点,殻口が比較的小さく外唇縁が前方に傾き,縫合下で湾入することなく滑らかに湾曲する点で区別できる。本種は大小の個体がペアでいることが多く,同属の他種のように大型個体が雌,小型個体が雄と考えられる。日本には本種を含めてカシパンヤドリニナ属3種が認められることになる。フタツアナスカシカシパンからは同属のH. tenuissimaeが知られる。

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