オオハネガイの染色体数と核型

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  • Chromosome Number and Karyotype of <i>Acesta goliath</i> (Limoida: Limidae)
  • Chromosome Number and Karyotype of Acesta goliath (Limoida: Limidae)

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抄録

オオハネガイAcesta goliathは,ミノガイ目,ミノガイ科に属する二枚貝である。本種は,進化の過程で殻の形態が保持されてきたとされる生物学上重要種である。本研究では,知見の乏しいミノガイ目における染色体核型知見の蓄積に資するため,本種の染色体数・核型を調査した。鰓組織を用いて染色体標本を作製し,中期分裂像を得た。染色体数は2n = 40であり,次端部動原体型5対,端部動原体型15対から構成されていた。この染色体数は,本種が属するウグイスガイ亜綱の中で最大であり,また,他種と比べて端部動原体型染色体を多く持つことから,核型進化においても本種が原始的な特徴を保持していることが示された。

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