海苔由来ペプチド (NOP) の血圧に対する影響

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  • ノリ ユライ ペプチド NOP ノ ケツアツ ニ タイスル エイキョウ

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海苔をペプシンで分解して得られるアンジオテンシンI変換酵素阻害ペプチドを含む海苔オリゴペプチド (NOP) の降圧作用についてラットを用いて試験した。NOPを200mg/kg濃度高血圧自然発症ラット (SHR) へ単回経口投与した結果, 投与1時間後に収縮期, 拡張期血圧ともに50mmHg低下することが認められた。NOP1%を含む餌料を用いSHRによる28日間の連続給餌試験を行った結果, コントロールと比較しSHRの血圧が10%低く保持された。次いでラットを用いたNOPの急性毒性試験 (5g/kg) , 変異原性試験を行い安全性を確認後, ヒトでの試験を行った。93名のボランティアの協力によりNOP0.9~1.8g/日量の35日間の連続摂取試験を実施した結果, 高血圧者群では収縮期, 拡張期ともに10~15%の緩やかな血圧低下が観察された。一方, 正常血圧者では, 血圧の有意な低下は認められなかった。降圧薬を服用して, 十分血圧が下がり切らない9名のボランティアについて, 降圧薬の服用下でNOPを摂取した結果, 7名に血圧低下が認められた。試験したボランティアでは空咳, 血液検査の異常は認められず, NOPは降圧機能を有する安全な機能性食品であることが明らかになった。

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