-
- 松田 裕之
- 横浜国立大学大学院環境情報研究院
-
- 矢原 徹一
- 九州大学大学院理学研究院
-
- 竹門 康弘
- 京都大学防災研究所
-
- 波田 善夫
- 岡山理科大学総合情報学部
-
- 長谷川 眞理子
- 早稲田大学政治経済学部
-
- 日鷹 一雅
- 愛媛大学農学部附属農場
-
- ホーテス シュテファン
- 東京大学大学院農学生命科学研究科
-
- 角野 康郎
- 神戸大学理学部
-
- 鎌田 麿人
- 徳島大学工学部
-
- 神田 房行
- 北海道教育大学釧路校
-
- 加藤 真
- 京都大学大学院人間・環境学研究科
-
- 國井 秀伸
- 島根大学汽水域研究センター
-
- 向井 宏
- 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
-
- 村上 興正
- 同志社大学工学研究科
-
- 中越 信和
- 広島大学総合科学部
-
- 中村 太士
- 北海道大学大学院農学研究科
-
- 中根 周歩
- 広島大学大学院生物圏科学研究科
-
- 西廣 美穂
- 東京大学大学院農学生命科学研究科
-
- 西廣 淳
- 東京大学大学院農学生命科学研究科
-
- 佐藤 利幸
- 信州大学理学部
-
- 嶋田 正和
- 東京大学大学院総合文化研究科
-
- 塩坂 比奈子
- (株)地人書館編集部
-
- 高村 典子
- 国立環境研究所
-
- 田村 典子
- 森林総合研究所多摩森林科学園
-
- 立川 賢一
- 東京大学海洋研究所
-
- 椿 宜高
- 国立環境研究所
-
- 津田 智
- 岐阜大学流域圏科学研究センター
-
- 鷲谷 いづみ
- 東京大学大学院農学生命科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Guideline for nature restoration projects
- シゼン サイセイ ジギョウ シシン
この論文をさがす
抄録
【自然再生事業の対象】自然再生事業にあたっては, 可能な限り, 生態系を構成する以下のすべての要素を対象にすべきである. 1生物種と生育, 生息場所 2群集構造と種間関係 3生態系の機能 4生態系の繋がり 5人と自然との持続的なかかわり 【基本認識の明確化】自然再生事業を計画するにあたっては, 具体的な事業に着手する前に, 以下の項目についてよく検討し, 基本認識を共有すべきである. 6生物相と生態系の現状を科学的に把握し, 事業の必要性を検討する 7放置したときの将来を予測し, 事業の根拠を吟味する 8時間的, 空間的な広がりや風土を考慮して, 保全, 再生すべき生態系の姿を明らかにする 9自然の遷移をどの程度止めるべきかを検討する 【自然再生事業を進めるうえでの原則】自然再生事業を進めるうえでは, 以下の諸原則を遵守すべきである. 10地域の生物を保全する(地域性保全の原則) 11種の多様性を保全する(種多様性保全の原則) 12種の遺伝的変異性の保全に十分に配慮する(変異性保全の原則) 13自然の回復力を活かし, 人為的改変は必要最小限にとどめる(回復力活用の原則) 14事業に関わる多分野の研究者が協働する(諸分野協働の原則) 15伝統的な技術や文化を尊重する(伝統尊重の原則) 16目標の実現可能性を重視する(実現可能性の原則) 【順応的管理の指針】自然再生事業においては, 不確実性に対処するため, 以下の順応的管理などの手法を活用すべきである. 17事業の透明性を確保し, 第3者による評価を行う 18不可逆的な影響に備えて予防原則を用いる 19将来成否が評価できる具体的な目標を定める 20将来予測の不確実性の程度を示す 21管理計画に用いた仮説をモニタリングで検証し, 状態変化に応じて方策を変える 22用いた仮説の誤りが判明した場合, 中止を含めて速やかに是正する 【合意形成と連携の指針】自然再生事業は, 以下のような手続きと体制によって進めるべきである. 23科学者が適切な役割を果たす 24自然再生事業を担う次世代を育てる 25地域の多様な主体の間で相互に信頼関係を築き, 合意をはかる 26より広範な環境を守る取り組みとの連携をはかる
収録刊行物
-
- 保全生態学研究
-
保全生態学研究 10 (1), 63-75, 2005
一般社団法人 日本生態学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680184894720
-
- NII論文ID
- 110001888704
-
- NII書誌ID
- AA11857952
-
- ISSN
- 24241431
- 13424327
-
- NDL書誌ID
- 7421234
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可