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- 桜谷 保之
- 近畿大学農学部昆虫学研究室
書誌事項
- タイトル別名
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- Exotic Insect Management
- 外来昆虫の管理法
- ガイライ コンチュウ ノ カンリホウ
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説明
これまでに外国から日本に侵入・定着した昆虫類は多く,農作物に対する被害に加えて,生態系に対する影響も問題になっている.ここではその問題に関して特に外来昆虫の管理法について考察した.作物の害虫に関しては,植物防疫法によって外国からの侵入が防止されており,また国内での蔓延も防止されている.しかし,近年の貿易や海外旅行の飛躍的増大により,外国から日本に侵入してくる昆虫類は増加傾向にある.外国から南西諸島に侵入して農作物に大きな被害を与えていたウリミバエとミカンコミバエは不妊虫放飼法を主体とした防除手段でこれらの地域から根絶された.しかし,そのような外来昆虫の管理方法は特定の害虫に限られ,一般昆虫の侵入が増加し生態系への影響が問題になっている現在,早急な管理方法の確立が望まれる.そのためには法的規制の強化,侵入昆虫のモニタリング法の確立(例えば気象学で行われているような時間・空間スケール面からの解析法の導入),生活史等の解明,環境に負荷をかけない防除方法の確立等が不可欠である.
収録刊行物
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- 保全生態学研究
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保全生態学研究 5 (2), 149-158, 2001
一般社団法人 日本生態学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680185159680
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- NII論文ID
- 110007643290
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- NII書誌ID
- AA11857952
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- ISSN
- 24241431
- 13424327
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- NDL書誌ID
- 5643654
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可