琵琶湖流域におけるブルーギル(Lepomis macrochirus)の生息リスク評価

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タイトル別名
  • Risk analysis of habitat utilization by bluegill (Lepomis macrochirus) in the Lake Biwa Basin
  • ビワコ リュウイキ ニ オケル ブルーギル Lepomis macrochirus ノ セイソク リスク ヒョウカ

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説明

現在、琵琶湖流域では、400万年とも言われる歴史が育んできた固有種を含む在来種の淡水魚類が急速に減りつつある。外来生物であるブルーギルは、在来種に脅威を与えているその大きな要因の一つと考えられている。そのため、特定外来生物被害防止法の趣旨に基づき、ブルーギルの生息について科学的知見を充実させて、防除に応用することが急務の課題となっている。しかしながら、これまではブルーギルが生息し利用している環境にどのような特徴があるのか、流域レベルなど広範囲な調査に基づいて定量的に評価されたことはほとんどなかった。本研究では、7年間の歳月をかけて琵琶湖博物館うおの会が集めた、のべ2、814箇所の琵琶湖(瀬田川・大戸川含む)流域の淡水魚類と生息環境のフィールド調査データを用いて、ブルーギルの生息について、ロジスティック回帰モデルを用いて定量的なリスク評価を行った。解析の結果、ブルーギルの生息に密接に関係すると考えられる項目が14項目見つかった。その結果から、例えば、琵琶湖流域では、水深90cm以上の環境条件ではブルーギルの生息リスクが約2.5倍になり、逆に水深が30cm以下では生息リスクが約5分の1に下がることなどが定量的に明らかになった。

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