発蕾以降のジベレリン散布が8月出し夏秋小ギクの開花および切り花品質に及ぼす影響

  • 森 義雄
    Okayama Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries
  • 鴻野 信輔
    Okayama Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries
  • 後藤 丹十郎
    Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Gibberellic Acid Application after Flower Budding on the Flowering and Cut Flower Quality of Summer-to-autumn Flowering Small-flowered Spray Type Chrysanthemums Harvested in August
  • ハツツボミ イコウ ノ ジベレリン サンプ ガ 8ガツ ダシ ナツ シュウ ショウギク ノ カイカ オヨビ キリバナ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

8月出し夏秋小ギクの実用的な開花促進技術を確立するために,発蕾時以降のジベレリン散布が,開花時期および切り花品質に及ぼす影響を検討した.試験1では,頂花発蕾時から,50および100 ppm液を2および3回散布することによって,‘山水’の第2側花の開花が概ね促進されたが,花房長および花首長が長くなった.試験2では,発蕾時,発蕾10日後および破蕾時から,100および200 ppm液を散布することによって,‘山水’および‘くれない’の開花が概ね前進した.発蕾時および発蕾10日後区では,花房長および花首長が長くなったが,破蕾時区ではならなかった.試験3では,頂花蕾径3.5 mm時(発蕾時),6 mm時および8.5 mm時(破蕾時)から,100および200液を散布することによって,‘山水’および‘くれない’の開花が前進した.3.5 mm時および6 mm時区では,花房長および花首長が長くなったが,8.5 mm時区では長くならなかった.以上のことから,夏秋小ギクの切り花品質を低下させることなく,開花を促進させるためには,破蕾時から100~200 ppm液を2回散布することが適切と考えられた.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 12 (1), 103-108, 2013

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (1)*注記

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