フルバリネートの毒性試験の概要
書誌事項
- タイトル別名
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- Fluvalinate
- フルバリネート ノ ドクセイ シケン ノ ガイヨウ
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抄録
フルバリネートの安全性評価を行なうための各種毒性試験を実施した.<br>フルバリネートのラットとマウスに対する急性毒性は比較的低かった.<br>フルバリネート20%水和剤は眼に対して軽度の刺激性を有したが, 皮膚刺激性はなく, また皮膚感作性も認められなかった.<br>亜急性毒性, 慢性毒性および発癌性試験における高用量群で体重増加抑制が認められ, また高用量群の一部にフルバリネートの皮膚接触が原因と思われる皮膚病変が認められたが, 特定の臓器に病理組織学的変化は認められず, 催腫瘍性も認められなかった.<br>繁殖性に及ぼす影響, 催奇形性および変異原性は認められなかった.<br>フルバリネートは昭和62年4月に農薬登録を取得し, 登録保留基準は果実0.5ppm, なつみかん外果皮5ppm, 野菜0.5ppm, 茶10ppmと設定された.<br>フルバリネートは定められた使用基準を遵守すれば, 安全性が高い薬剤であり, 農業資材の一つとして有用であると考えられる.
収録刊行物
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- 日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science)
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日本農薬学会誌(Journal of Pesticide Science) 15 (1), 121-124, 1990
日本農薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680185907456
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- NII論文ID
- 110001712333
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- NII書誌ID
- AN00196227
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- ISSN
- 03851559
- 13490923
- 1348589X
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- NDL書誌ID
- 3656669
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可