• 増田 哲男
    独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構東北農業研究センター
  • 工藤 和典
    独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所リンゴ研究部
  • 別所 英男
    独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所リンゴ研究部
  • 猪俣 雄司
    独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所リンゴ研究部
  • 和田 雅人
    独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所リンゴ研究部
  • 中元 陽一
    独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構東北農業研究センター
  • 藤澤 弘幸
    独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構東北農業研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Calcium Formate on Flower Thinning of 'Fuji' Apple
  • リンゴ フジ ノ テキカ ニ オヨボス ギサン カルシウム ノ エイキョウ

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説明

リンゴ‘ふじ’におけるギ酸カルシウムの摘花効果を明らかにするため,頂芽花の摘花に及ぼすギ酸カルシウムの処理時期,処理濃度の影響について,また,頂芽花の蕾に対するギ酸カルシウム処理の影響について検討した.<br> 人工受粉1時間前,人工受粉1および24時間後の1%ギ酸カルシウム処理により,頂芽中心花の結実は著しく抑制された.<br> 人工受粉後の1%ギ酸カルシウム処理では,頂芽中心花の結実は,人工受粉24時間後処理で最も強く抑制されたが,72時間後処理では抑制されなかった.48時間後処理における結実の抑制程度は,両者の中間であった.<br> 人工受粉24時間後のギ酸カルシウム処理では,頂芽中心花の結実は0.2~1%の濃度範囲の全濃度で抑制され,処理濃度が高い程結実は強く抑制された.<br> 頂芽花の蕾に対するギ酸カルシウム処理では,1~3.3%のギ酸カルシウム処理,および1%ギ酸カルシウムの1または2回処理による頂芽中心花の結実は抑制されなかった.<br> 以上のことから,リンゴ‘ふじ’に対する摘花剤としての ギ酸カルシウムは,人工受粉の前後から受粉後24時間までの期間に,1%程度の濃度で,開花した花の雌ずいを直接被爆させることが重要であり,そのことにより効果的な結実抑制が認められるものと考えられた.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 5 (3), 283-288, 2006

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (17)*注記

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