東アジア原産サンザシ属(Crataegus)3種における果実内化学成分の特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of Chemical Components of Fruits of Three Crataegus Species Originating in East Asia
  • 育種・遺伝資源 東アジア原産サンザシ属(Crataegus)3種における果実内化学成分の特徴
  • イクシュ イデン シゲン ヒガシアジア ゲンサン サンザシゾク Crataegus 3シュ ニ オケル カジツ ナイ カガク セイブン ノ トクチョウ

この論文をさがす

説明

サンザシ属(Crataegus)果樹を改良する上で基礎となる知見を得ることを目的とし,東アジア原産のオオミサンザシ(C. pinnatifida),ダフリカサンザシ(C. dahurica)およびアラゲアカサンザシ(C. maximowiczii)の果実内化学成分を調査した.サンザシ果実には,高濃度でβ-カロテン(1.9~3.0 mg/100 gFW)が含まれており,この値は主要果樹のそれよりも高い値であった.有機酸としてシュウ酸(103.9~116.1 mg/100 gFW)が検出されたことは,サンザシ果実の特徴である.アラゲアカサンザシ果実のα-トコフェロール(2.22 mg/100 gFW),クエン酸(426.3 mg/100 gFW),アントシアニン(283.1 mg/100 gFW)および総ポリフェノール(769.0 mg/100 gFW)含量は,他種と比べ著しく高かった.アラゲアカサンザシは,高機能サンザシの育種母本として,有用と考えられる.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 3 (4), 333-338, 2004

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (22)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ