ラズベリー ‘インディアンサマー’ と在来野生種ナワシロイチゴとの種間雑種の生育特性と果実品質

書誌事項

タイトル別名
  • Growth Characteristics and Fruit Qualities of Interspecific Hybrid between ‘Indian Summer’ Raspberry and <i>Rubus parvifolius</i> L.
  • 新品種 ラズベリー'インディアンサマー'と在来野生種ナワシロイチゴとの種間雑種の生育特性と果実品質
  • シン ヒンシュ ラズベリー'インディアンサマー'ト ザイライ ヤセイシュ ナワシロイチゴ ト ノ タネ カン ザッシュ ノ セイイク トクセイ ト カジツ ヒンシツ

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説明

<p>温暖な日本の気候に適し,健康機能性を有するラズベリー品種の作出のため,環境適応性の高い在来野生種ナワシロイチゴ(Rubus parvifolius L.)とラズベリー‘インディアンサマー’(R. idaeus L.)の種間交雑を行った.葉,花および果実の形態的調査において,‘07RUBIXP01’は両親の中間的な値を示し,RAPD分析によるDNA評価でも雑種性が確認された.‘07RUBIXP01’は小さな刺が見られるものの,暖地環境下でも旺盛な生育を示し,両親に比べ果実重が有意に高いことが確認された.総ポリフェノール,アントシアニンおよびエラジタンニン含量測定において,‘07RUBIXP01’は両親の中間的な値を示した.特にエラジタンニン含量において‘インディアンサマー’と比べ約4倍高い値を示した.さらに,糖と有機酸含量の測定では,両親に比べ糖酸比が高く,食味に優れていた.2012年に‘07RUBIXP01’として品種登録し(農林水産省品種登録第21801号),今後日本の温暖地域において有望なラズベリー品種として期待できる.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 16 (3), 345-352, 2017

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (23)*注記

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