トビイロウンカの殺虫剤抵抗性系統と感受性系統間のウイルス感染による解毒代謝酵素活性化の違い

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  • Viral infection induces different detoxification enzyme activities in insecticide-resistant and -susceptible brown planthopper <i>Nilaparvata lugens</i> strains
  • Viral infection induces different detoxification enzyme activities in insecticide-resistant and -susceptible brown planthopper Nilaparvata lugens strains

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説明

<p>本研究はトビイロウンカ殺虫剤抵抗性系統とイネの重要病原体であるライスラギッドスタントウイルス(RRSV)またはライスグラッシースタントウイルス(RGSV)との関係を解明することを目的とした.トビイロウンカの殺虫剤抵抗性の系統は感受性系統をフェンチオンとエトフェンプロクスで選抜して得た.すべてのウンカの系統をRRSVまたはRGSVに感染させ,その後系統間で解毒代謝酵素[チトクロームP450モノオキシゲナーゼ(P450),グルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST),カルボキシエステラーゼ(CE)]活性の変化を比較した.両殺虫剤で選抜されたオスでは,P450とGSTの活性に上昇が見られた.すべての酵素活性はメスよりもオスにおいて高かった.しかし,感受性系統のオスでは,RRSV感染によりCEおよびGST活性が低下し,抵抗性系統のメスではGST活性が上昇した.エトフェンプロクス抵抗性系統のメスではRGSV感染によってCEとP450の活性が上昇した.RGSV感染率については抵抗性と感受性間で差はなかったが,RRSV感染率はエトフェンプロクス抵抗性系統で減少した.</p>

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