表面流出と浸透流出による水田群からの除草剤成分の流出—琵琶湖流域水田群における事例調査—

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  • Herbicide discharge from rice paddy fields by surface runoff and percolation flow: A case study in paddy fields in the Lake Biwa basin, Japan

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<p>国内で広く使われている水田用除草剤のピリミノバックメチル,イマゾスルフロン,ピラクロニルを対象に,40 ha(120筆)の水田を含む琵琶湖流域の水田群で,水田から排水路へ流出する除草剤の流出解析を行った.除草剤の散布直後から10日後までの期間に3回,一筆水田ごとに表面流出を測定する精密調査と,排水路末端での流出負荷量調査を行った.そして排水路末端の流出負荷を,精密調査の実測値より計算した表面流出負荷と,物質収支で計算した浸透流出負荷に分離した.表面流出水量が多い水田や,散布直後で田面水濃度が高い水田からの表面流出は,流域からの表面流出負荷の大きな割合を占めた.一方,表面流出がない場合でも,除草剤は浸透流出によって徐々に流出した.これらの結果から,水田から表面流出を防ぐ適切な水管理を行った場合でも,かなりの量の除草剤成分が浸透流出によって排水路に流出されることが示唆された.</p>

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