高温および低温条件下における単為結果性トマト‘ルネッサンス’の着果および果実肥大特性

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of High and Low Temperature Conditions on the Fruit Setting and Growth of the Parthenocarpic Tomato 'Renaissance'
  • コウオン オヨビ テイオン ジョウケンカ ニ オケル タンイ ケッカセイ トマト ルネッサンス ノ チャッカ オヨビ カジツ ヒダイ トクセイ

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抄録

施設内における高温および低温条件が,単為結果性トマト‘ルネッサンス’の着果および果実肥大特性に及ぼす影響について検討した.<br> 日最高気温の平均値が39.2℃の高温条件において,‘ルネッサンス’は単為結果性の安定した発現により100%着果し,発育不良果の発生もみられなかった.同条件において,非単為結果性トマト‘桃太郎ヨーク’は受精できず,4CPA液の処理なしでは果実が正常に肥大しなかった.一方,日最低気温の平均値が5.9℃の低温条件においても,‘ルネッサンス’は単為結果性の安定した発現により100%着果し,発育不良果も発生しなかった.同条件における‘桃太郎ヨーク’は,受精が不完全となって,発育不良果が61%発生し,果実の正常な肥大には4CPA液の処理が不可欠であった.<br> 上述したような高温および低温条件において,‘ルネッサンス’は受粉や合成オーキシン処理を省略しても果実は正常に肥大したことから,非単為結果性トマトに比べて栽培適応性が広く,生産性の高い栽培が可能と考えられる.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 6 (3), 449-454, 2007

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (10)*注記

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参考文献 (22)*注記

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