植え付け時期および根の剪除が1年生リンゴ樹の新梢成長に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Planting Season and Root Removal on Shoot Growth on One-year-old Apple Trees
  • 植え付け時期および根の剪除が1年生りンゴ樹の新梢成長に及ぼす影響
  • ウエツケ ジキ オヨビ ネ ノ センジョ ガ 1ネンセイリ ンゴジュ ノ シン ショウ セイチョウ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

リンゴ栽培において,新植後の新梢の発生は初期の果実生産に影響を及ぼすために重要である.そこで,定植時期の違いと根の切除による根量が,切り返し剪定した1年生‘ふじ/マルバカイドウ’リンゴ樹の新梢成長に及ぼす影響について比較検討した.苗木の春季定植区と秋季定植区では上部の3~4本の新梢はそれより下部の新梢より強勢に成長した.一方,前年に切り接ぎして定植した場合では新梢成長が全体的に旺盛で,上部の新梢長は長かったが,下部の新梢の成長も良好で段階的に短くなった.前年切り接ぎ定植区において切り返し時に根を半分切除すると,上部の2本の新梢は優勢に成長したが,それより下の新梢長は極端に短くなり,春季あるいは秋季定植区の新梢成長に類似した.これらのことから,苗木定植後の新梢の成長には根の状態や根量が影響し,それには貯蔵養分,特に窒素が大きく影響していることが推察された.

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 13 (3), 261-265, 2014

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ