覆工コンクリートのひび割れ及び打継ぎ目における化学接着性防水シートの耐水圧に関する実験的研究

  • 小川 敦久
    株式会社クラレ 繊維資材事業部 産資開発部
  • 楠戸 一正
    株式会社クラレ 繊維資材事業部 産資開発部
  • 西里 亮
    株式会社ケー・エフ・シー 技術部 技術研究所
  • 矢口 直幸
    公益社団法人鉄道技術総合研究所 材料技術研究部 防振材料
  • 小島 謙一
    公益社団法人鉄道技術総合研究所 鉄道地震工学研究センター 地震動力学
  • 植木 茂夫
    独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 鉄道建設本部 東京支社
  • 青木 一二三
    株式会社レールウェイエンジニアリング 技術部

書誌事項

タイトル別名
  • EXPERIMENTAL STUDY OF WATER PRESSURE RESISTANCE OF ADHESIVE WATERPROOF SHEETING AT CRACK OPENING OR JOINT EXPANSION REGION
  • 覆工コンクノリートのひび割れ及び打継ぎ目における化学接着性防水シートの耐水圧に関する実験的研究
  • フクコウ コンクノリート ノ ヒビワレ オヨビ ダ ツギメ ニ オケル カガク セッチャクセイ ボウスイ シート ノ タイスイアツ ニ カンスル ジッケンテキ ケンキュウ

この論文をさがす

説明

トンネル等の地下構造物の先防水において,覆工コンクリートとの化学的な接着性を有する防水シートを適用する場合,覆工コンクリートに発生するひび割れや打継ぎ目の開口部において,防水シートにはゼロスパン現象が生じる.その結果,シートに破け等の破損が発生し,防水性能を保持できなくなることが懸念される.そこで,化学接着性防水シートを施工したコンクリート供試体に対して人工的にひび割れを導入し,さらにひび割れ幅(開口幅)を拡張した際のシートの変形の観察と,開口幅拡張状態で最大1.5MPaまでの水圧を負荷した際の耐水圧性能評価を行った.その結果,開口幅を5mmまで拡張した場合,開口部のごく近傍ではシートとコンクリートとの間で最大3mm程度の剥離が観察され,ゼロスパン現象は発生していないことが確認された.さらに,5mmまでの開口幅に対して最大1.5MPaまでの水圧を負荷した結果,シートの破断等の損傷及び漏水は生じないことが確認された.

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ