書誌事項
- タイトル別名
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- Properties of High Strength, Non Magnetic, Austenitic 17%Cr-15%Mn-0.35%N Stainless Steel
説明
高Mnオーステナイト系である17Cr-15Mn-0.35Nステンレス鋼の諸性質を, ばね材への応用の立場から調査し, Cr-Ni系の301, 304その他等と比較検討した結果, 以下のことが分かった. 高Mnのため多量のN添加が可能で, 高Cと共に高Nとすることによる固溶強化と, これらオーステナイトフォーマーの多量添加に基づく組織安定化により, 高強度および完全非磁性となる. 冷間加工材の低温焼鈍による強度上昇はCr-Ni系の301より大きく, また軟化開始温度もこれより200℃程度高温側の650-700℃付近にある. またこの温度範囲では過時効 (長時間加熱) による強度低下も非常に緩慢である. 短時間引張試験により常温から800℃間の高温強度を測定したところ, いずれのCr-Ni系ステンレス鋼, 耐熱鋼よりも大であった. 以上からこの材料は高強度, 非磁性ばね材の他, 例えば自動車エンジンガスケットのような耐熱ばね用途にも期待がもたれると考えられる.
収録刊行物
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- ばね論文集
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ばね論文集 1991 (36), 1-4, 1991-03-31
日本ばね学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680191648640
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- NII論文ID
- 130003849930
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- ISSN
- 13481479
- 03856917
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可