ハードショットピーニングにおけるピーニング強度測定基準片の検討

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タイトル別名
  • The Development of New Type Almen Strip for Measurement of Peening Intensity on Hard Shot Peening

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説明

高硬度材料の疲労強度は, おもに残留応力に支配され疲労強度を向上させるためには表面層の圧縮残留応力を高める必要がある. このため, アークハイトが0.6mmAを越えるような高い投射エネルギーで処理するハードショットピーニングが注目されている. この処理により, 従来のショットピーニングに比べ部材の疲労強度をさらに25%向上させることが報告されている. 一方, ピーニング強度を評価するアークハイト値は通常, 硬度がHRC44-50であるアルメンストリップA片を用いて測定される. しかし, ハードショットピーニングにおいて, A片で測定されたアークハイト値が部材の残留応力の大きさと一致せず, ピーニング効果の尺度としては不適切と指摘されている. そこで本研究では, ハードショットピーニングに適した基準片を検討するために, アルメンストリップC片と硬度がHRC60の高硬度基準片を準備した. それらの基準片を使用して, 残留応力とアークハイト値の関係を求めた結果, 高硬度基準片で測定されたアークハイト値は部材の最大圧縮残留応力値および圧縮残留応力の生じている範囲の大きさに良く対応していることが明らかになった.

収録刊行物

  • ばね論文集

    ばね論文集 1992 (37), 53-57, 1992-03-31

    日本ばね学会

参考文献 (2)*注記

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