唾液中コルチゾールの測定キットの比較  ―唾液中・血漿中コルチゾールの相関ならびに測定法間の比較―

  • 井澤 修平
    早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構生命医療工学研究所
  • 鈴木 克彦
    早稲田大学人間科学学術院

書誌事項

タイトル別名
  • The Comparison of Salivary Cortisol Immunoassay Kits: Correlations between Salivary and Plasma Cortisol Concentrations and Comparison of Immunoassay Methods
  • ダエキチュウ コルチゾール ノ ソクテイ キット ノ ヒカク ダエキチュウ ケッショウチュウ コルチゾール ノ ソウカン ナラビニ ソクテイホウカン ノ ヒカク
  • ―唾液中・血漿中コルチゾールの相関ならびに測定法間の比較―

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説明

ストレスの非侵襲的かつ客観的な評価方法として唾液中コルチゾールが注目されている.本研究では 3 つのメーカー (DRG, Salimetrics, IBL) の唾液中コルチゾールの測定キットをとりあげ,血漿中コルチゾールとの相関性や免疫測定法間の関連を検討した.7 名の成人男性から運動負荷前後に唾液・血漿サンプルを採取した.各メーカーのキットで測定した唾液中コルチゾールは血漿中コルチゾールと高い相関を示した (r ≥ .863).また散布図より唾液中・血漿中コルチゾールの関連は非線型である可能性も示された.酵素免疫測定法による測定 (DRG, Salimetrics) と化学発光免疫測定法 (IBL) の間でも高い相関が認められた.各キットで測定した唾液中コルチゾールは血漿中コルチゾールの変動を反映し,また免疫測定法の違いは唾液中コルチゾール濃度に大きな影響を与えず,採血まで行わなくても唾液でストレス評価が十分に可能であることが示された.<br>

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