書誌事項
- タイトル別名
-
- Subjective Intensity for Intermittent Short-Duration Odor: Cognitive and Learning Effects
- ダンゾク テイジ サレル ニオイ シゲキ ニ タイスル カンカク キョウド ヘンカ ニンチテキ ヨウイン ト ガクシュウ コウカ
この論文をさがす
説明
本研究は, におい刺激に関する情報の提示といった認知的要因がにおい刺激の知覚に及ぼす影響, およびにおい刺激の提示が初めて行われるのか, 2回目以降であるのかといった提示順 (学習効果) の影響について, におい刺激を断続的に提示する方法を用いて検討した. 実験参加者は, まず実験で使用されるにおい刺激 (アネトール) に関する説明 (ポジティブ, ネガティブな内容のいずれか) を受け, その後断続的に提示されるにおい刺激を計60回嗅ぎ, その間リアルタイムに強度評定を行った (1セッション). におい刺激は15秒ごとに200ミリ秒間提示した. その後, 1時間の休憩を挟んで, 初回のセッションでポジティブ教示を受けた参加者は2回目のセッションではネガティブ教示を, 初回のセッションでネガティブ教示を受けた参加者は2回目のセッションでポジティブ教示を与えられ, その直後に同刺激提示条件 (5回の練習も含む) でにおい刺激を嗅いだ. その結果, 分散分析 (教示×区間×提示順) においては, 順応に対するポジティブ, ネガティブ教示 (認知的要因) の効果, 提示セッションが初回か2回目かの提示順の効果 (学習効果) のいずれも見いだされなかった. そこで, ポジティブ, ネガティブ教示の要因を除外して, 初回と2回目のセッションの感覚強度をt検定で比較したところ, 初回のセッションの感覚強度は2回目よりも有意に高いことが見いだされた. 以上のように, 少なくとも断続的に提示されたにおい刺激の感覚強度は, におい刺激に対する教示の影響 (認知的要因) よりも, そのにおい刺激の提示セッションが初回か2回目かといった提示順 (におい刺激に対する慣れ: 学習効果) の影響を受けるという結果を得た.
収録刊行物
-
- におい・かおり環境学会誌
-
におい・かおり環境学会誌 36 (1), 23-30, 2005
公益社団法人におい・かおり環境協会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680196201600
-
- NII論文ID
- 130004448640
- 10014323306
-
- NII書誌ID
- AA11827805
-
- ISSN
- 13497847
- 13482904
-
- NDL書誌ID
- 7224442
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可