野生種から新しい香りを導入したイチゴ種間雑種品種「桃薫 (とうくん)」

  • 野口 裕司
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所野菜育種研究チーム

書誌事項

タイトル別名
  • “Tokun” : A new decaploid interspecific hybrid strawberry having the aroma of the wild strawberry
  • ゼオライト触媒による常圧残油の水素化分解 I  ゼオライト触媒による残油の水素化分解における問題点
  • 野生種から新しい香りを導入したイチゴ種間雑種品種「桃薫」
  • ヤセイシュ カラ アタラシイ カオリ オ ドウニュウ シタ イチゴシュ カン ザッシュ ヒンシュ トウクン
  • Hydrocracking of atmospheric residue over zeolitic catalyst. (Part 1). Problems of residual oil hydrocracking over zeolitic catalyst.

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抄録

イチゴに新しい香気特性を導入するために野生種との交雑が試みられ,F. nilgerrensisとの交雑により,モモ様香気を有する「久留米IH1号」が育成されているが,果実の外観,収量性に問題があり,広い普及には至っていない.そこで,新たな10倍体種間雑種品種「桃薫(とうくん)」を育成した.「桃薫」の果皮は淡黄橙色で光沢があり,外観が優れる.香気成分は,カラメル様,ココナッツ様およびモモ様の香気成分が多く,官能的にもモモ様の香りを強く感じる.香りの特徴を生かし,地域特産品用,贈答用,業務用,観光農園および家庭園芸用に利用できる.

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参考文献 (5)*注記

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